インプラントQ&A
Q1.インプラントは何年ぐらいもちますか?
A.1965年に初めて埋め込まれたインプラントが、現在も義歯を支える働きを果たしていることから、衛生状態が良く保たれているインプラントは、長い期間にわたって良好に機能することが期待できます。
反対に、手入れが良くないとインプラントの寿命が短くなることも考えられます。
正しいブラッシングと、正しい手入れ、定期検診がインプラントを長持ちさせることにつながります。
Q2.まったく歯が残っていない場合でも治療できますか?
A.歯が1本も残っていない患者さんには、上あご、下あごに各5~6本のインプラントを埋め込んで義歯を支えます。
インプラントを2~3本しか入れられない場合には、取り出し式の入れ歯で対応します。
この入れ歯は従来の入れ歯と異なり、しっかりとあごの骨に固定されますので、食事中や会話中でも動くようなことはありません。
Q3.インプラントを適用できない場合はありますか?
A.1本だけ歯を失った場合、複数の歯を失った場合、まったく歯が残っていない場合、いずれにおいてもインプラントによる治療は可能です。
ただし、下記に挙げたような条件下では注意が必要です。
※インプラント治療が制限されるケース
- 妊娠中の方
- 全身疾患がある方
- 他の歯根に感染症がある方、歯周病の方
- あごの骨の量が少ない方、骨粗鬆症の方
- 糖尿病や高血圧などの慢性疾患がある方は良好な状態にコントロールされている事が条件になります
※インプラント治療が適用できないケース
- あごの骨の成長が終わっていない、おおむね16歳以下の方
- 歯磨きなどの日常の手入れが十分にできない方
- アルコール依存症の方
- 医師との協調が得られない、精神的に問題のある方
- チタンへのアレルギーを持っている方
Q4.手術の際、入院が必要ですか?
A.一次手術でも、二次手術でも入院の必要はありません。
また、充分な局部麻酔下で手術を行いますので、従来の歯科診療に比べても痛みを感じる度合いは強くないと言えるでしょう。
Q5.人工の歯が壊れることはありますか?
A.充分な治療計画を立て、その部位に最も適した材料で歯を作製しますので、簡単に壊れるような事はありません。万が一、壊れたとしても、作り直しは可能です。
また、骨の状態を確認した上で、インプラントを追加する事も可能です。
Q6.インプラントはいつから噛めるようになりますか?
A.インプラントで噛めるようになるのは、使用するインプラントの種類や埋入する場所、顎骨の状態、手術の経過によっても異なってきますが、手術後2ヶ月を目安にしています。
その2ヶ月の間、基本的には抜歯と同様に普通の食生活をすることができます。
Q7.インプラント治療は痛いのでしょうか?
A.インプラントは、歯を抜く場合と同程度の手術が必要です。
麻酔をしますから痛みに耐えながら治療を行うことはありません。手術後麻酔が切れても、抜歯程度の痛みしかありません。そして、数ヶ月後には、食べ物をインプラントの所で噛めるようになります。
歯を抜いた時、すぐにインプラントを埋入するような簡単な方法もあります。わざわざ穴をあける必要がないので、負担がかかりません。インプラント埋入による痛みもありません。
Q8.治療費はどのくらいかかりますか?
A.インプラント治療は、自由診療扱い(自費)となっていますので、保険は使えません。
実際の治療費は、使用するインプラントの本数や種類、かぶせる物の材質や方法によって異なるので、歯科医師とよくご相談ください。
Q9.手術後注意することは?
A.手術自体は麻酔をして行うので、ほとんどの場合痛みもありませんが、麻酔がきれてからの痛みや、手術後1~2日、痛み・腫れが出ることもあります。
歯科医師の指示を守り、安静にする他、食事もかたい物を避けるなどの配慮をしましょう。